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どうも、神楽坂・江戸川橋・早稲田の貸切りパーソナルジム GAIN 代表で絶対ダイエット請負人の上地裕作です。
上地 裕作
- 神楽坂 江戸川橋パーソナルジムGAIN 代表
- JBBF 2018関東メンズフィジーク選手権 準優勝
- ベストボディ・ジャパン2017東京オープン大会 ミドルクラス グランプリ受賞
- 2024年 東京クラシックフィジーク 175cm以下級 準優勝
- 【男性版】日本を代表する人気メンズフィットネスモデル8人を紹介!にて紹介されました
- 資格 NSCA-CPT, NESTA-PFT, PHIピラティスインストラクター, キックボクシングプロライセンス
パーソナルジムの開業は、小さいジムなら比較的少ない資本でも始められるため、非常に人気の高い事業です。しかし、「1人で開業」しようと考えている方には、いくつかの大きなリスクがあります。本記事では、なぜ1人でパーソナルジム開業をおすすめしないのか、実際の例や数値を用いながら詳しく解説します。
解決しなければいけない「時間」の問題
時間は誰しも24時間しかありません。オーナー1人でパーソナルジムを開業する場合、「時間の問題」が大きな難題となります。 自分がパーソナルセッションにつきっきりでは、採算、電話対応、SNSブランディングといった、本来の社長業、管理業務に充分な時間を割くことができません。
最初は売上げが上がらないかもしれない…誰かにサービスを提供させたら失敗するかもしれない。だからまずは誰も雇わず自分だけで頑張ろう!と試みるかと思います。しかし考えてみてください。開業後半年が過ぎ、そもそもお客様が来ない、売り上げが作れないとわかった時点で既にその事業は赤信号が点灯していませんか?
業務委託や正社員の助けを借りようが借りまいが、どちらにしても半年後にはある程度答えが出る物です。
初めから一人で運用した結果、お客様への対応が激減し、パーソナルジムのレビューに悪影響が出ることもあるでしょう。日本フィットネスレボルの調査によると、開業から1年以内に収益のバランスをとることができず、店を畳むことになったパーソナルジムの年間別廃業率は約80%に上ります。
「何もかも自分でやる」のは最初は簡単に思えても、事業が大きくなるにつれ、時間的な限界は必ず見えてくるのです。それであれば、最初から1人で開業せず、しっかり運転資金を用意してチームとして運用すべきでしょう。ここの小さなリスクをケチると失敗します。
ジム経営とトレーナーの[どっちつかず]に突入する危険
一人でパーソナルジムを経営すると、あなたは「トレーナー」と「経営者」の二つの顔を持つ必要がでてきます。これがいかに大きな危険を含んでいるのかについて解説しましょう。
パーソナルトレーナーとしての能力は実際にあっても、経営者としてのマネジメント経験が足りない場合、ジムの初期段階、つまり集客に失敗しやすくなります。特に経営をおこなう中では、お金の正しい投資や管理、組織的な問題に相対する能力が求められるので、自分の強みだけではなく「経営者」としての技術もある一定必要になります。
ここで注意が必要なのは、経営とトレーナーを同時に行うと、何もかも中途半端になりがちだということです。お客様にとって質の良いトレーニングが受けられないことは、ジムの売り上げに直結していくので、相対的に失敗のリスクが高まります。
不足しがちな「人脈のネットワーク」
1人でパーソナルジムを開業すると、店舗につきっきりになり、新たな人脈はおろか、業界の趨勢などにも疎くなってしまう可能性があります。
また、ジムの口コミや紹介が重要な集客方法となるため、一人での運営では信頼性が薄くなり、顧客からの広がりに欠ける可能性があります。さらに、他のトレーナーや専門家と連携が取れないことで、サービスの幅が極端に狭くなってしまうこともあります。
これは特に、認知度アップに大きな影響を与えます。チームで運営すれば、それぞれの強みを活かして多角的なアプローチが可能ですが、一人の場合はその選択肢が限られてしまうのです。
すぐにおとずれる[マンネリ化]
1人でパーソナルジムを運営していると、開業から数ヶ月で新鮮味が無くなります。開業当時に思い描いた情景とは全く異なる現実に悩む時期が来るのです。誰に相談できるわけもなく、来る日も来る日も自分の責任でお客様のセッションをこなし、今月1人退会し、また来月は2人退会、再来月は3人が休会….。売り上げが激減すると、精神的に非常に苦しくなります。
忙しすぎるため、この状況を打破するための施策を考える余裕もありません。売り上げが下がれば、投資する現金も勇気も削ぎ落とされ[もういっそこのまま惰性で運営していけばいいか]となってしまうのです。
パーソナルジムの倒産率の高さ
一人ジム開業は、限られた時間で全ての業務を効率的かつ正確に処理することが求められます。
現実的には、すべてを一人で行うことには大きな無理があるでしょう。
中小企業庁の統計によると、個人事業主の約90%が5年以内に廃業するというデータがあります。この中には、フィットネス業界も含まれており、一人で事業を続けることの難しさが数字にも表れています。
また、パーソナルジムはリピーターがビジネスの基盤となるため、運営が不安定になると顧客離れが一気に進むリスクがあります。時間不足やサービス低下が顧客満足度を損ない、結果的に経営が行き詰まるケースが多いのです。
一人での開業より「チーム運営」が成功のカギ
ここまで一人でパーソナルジムを開業するリスクについて解説してきましたが、では、どうすれば成功率を上げられるのでしょうか?
答えは「チーム運営」です。複数人で役割分担をすることで、経営者は経営に専念し、トレーナーはトレーニング提供に集中することができます。結果的に、サービス品質が向上し、顧客満足度が高まります。
例えば、経営パートナーや専門スタッフを雇用することで、以下のような効果が期待できます:
- 業務効率化:SNS運用や顧客管理などの事務作業を任せられる。
- サービスの多様化:複数のトレーナーがいれば、異なるメニューや専門知識を提供できる。
- リスク分散:経営者一人の負担を軽減し、長期的かつ高度な運営が可能になる。
このように、チームでの運営は一人開業に比べて成功の可能性が格段に高まるのです。
冒頭でも述べましたが、パーソナルジム経営者の主要な仕事は
[中長期で見た会社の成長過程の策定]
[お金をどこに投じるかの決断]
[従業員や委託先との信頼関係の構築]
であって、サービスの提供ではないはずです。チームをしっかりと構築し、末長く運営できるパーソナルジムを作っていけるよう、頑張りましょう。
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