ジム経営ノウハウ

パーソナルジム起業 会社を作る場合の基礎知識

どうも、神楽坂・江戸川橋・早稲田の貸切りパーソナルジム GAIN 代表で絶対ダイエット請負人の上地裕作です。

上地 裕作

  • 神楽坂 江戸川橋パーソナルジムGAIN 代表
  • JBBF 2018関東メンズフィジーク選手権 準優勝
  • ベストボディ・ジャパン2017東京オープン大会 ミドルクラス グランプリ受賞
  • 2024年 東京クラシックフィジーク 175cm以下級 準優勝
  • 【男性版】日本を代表する人気メンズフィットネスモデル8人を紹介!にて紹介されました
  • 資格 NSCA-CPT, NESTA-PFT, PHIピラティスインストラクター, キックボクシングプロライセンス
フィットネス

今回はビジネスとしてパーソナルジムを経営するに際して法人を立ち上げる場合の基礎知識について解説していきます。

パーソナルジム開業 法人という概念

パーソナルジムを開業する場合、もちろん個人事業主のまま開業することも可能です。しかし、しっかりと利益を出すことを前提に考えた場合、税金の面や信用の面、はたまた資金繰りなどを総合考慮した場合、法人を作った方が何かと便利でしょう。このトピックでは法人について若干深掘りしていきます。

会社は自然人とは別の人格である

現状、日本では大きく2つの会社形態が存在します。一つは株式会社、もう一つは合同会社(合資会社、合名会社はマイナーゆえ割愛)
多くの方が株式会社を選択して起業するので、本ブログでは株式会社に絞って解説していきます。
株式会社とは、株主が資金を出し合い、その資金を基に営利を目的として設立された団体のことを指します。つまり、投資したい人がその法人のオーナーとなり、経営については株主から選任されたプロの経営者が執行する形態が大原則となります。
会社を設立する際に出資した金額割合に応じて、各々の株主には[株式]といういわば[オーナー証明書]のようなものが発行されます。投資家はこれを当時の出資額より高値で売却したり、売らずに毎年の収益から配当を受けたりして投下資本を回収して利益を出していきます。

また、一度成立した会社は法律上[人間]のように扱われるため、消費者にサービスを届けてお金をいただいたり、会社の資金で必要な物資を購入したりすることができるようになります。

代表取締役って何?

では、代表取締役(俗にいう社長)とは一体なんのかというと
オーナー(株主)が所有する会社から委託任命されて、会社の現実な業務執行をし、かつ代表権限を持つ者とされています。
つまり、原則論として皆さんが思っている『社長が一番偉い』という概念は少し間違っていることになります。
あくまでも大きな枠組は株主が決定し、業務執行においては代表取締役の権限で行ういわばお互いが依存し合っている状況とも言えるのです。

代表取締役に経済的リスクはあるのか

株主により選任された代表取締役は、いわゆる[雇われ社長]です。会社と業務委託契約を結んでいる関係と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
したがって、とんでもない不祥事やポンコツすぎる業務執行を起こさない限り経済的リスクは極めて少ないと考えて差し支えないでしょう。なぜならば、赤字を出した場合や予想を下回る収益で経済的損失を被るのは雇われ社長ではなく、もう一つの人格である[法人]だからに他なりません。
法人が損失を被るということは、そのオーナーである株主が損失を被っていることになります。
つまり、雇われ社長は株主からの期待と重圧の中しっかりと結果を出すことが求められ、使えないなこいつと判断されれば即解任させられます。
前回のブログ[【パーソナルトレーナー必見】独立資金と賢い起業方法]でも紹介した通り、他人に出資してもらう場合のケースがまさにこれに当たりますね。

最終何が言いたいかというと、株式会社というのは[経営者]と[出資者]は明確に役割が分かれており、多くの出資者を募ることで通常ではなしえない資金調達を可能にし、大きなビジネスを展開することが可能な形態だということを覚えておくと良いでしょう。

数店舗のパーソナルジム経営の場合

数店舗のパーソナルジム経営や中小規模の会社というのは、上記のような出資を募って会社を作るケースは多くありません。一人が[100%株主と代表取締役]を兼ねているケースがほとんどです。いわゆるオーナー経営者ですね。

代表取締役自ら会社の資金を出資している点で株主であり、かつ代表者なので経営における全ての事項を自分で決定でき、また他の株主からの制限がないため、自由に経費も使えます。

[【パーソナルトレーナー必見】独立資金と賢い起業方法]で紹介した金融公庫から融資をしてもらって開業他者とパートナーシップを組んで共同事業化するがこのケースになります。

特別な事情がない限り、出資は受けないほうがいい

出資を受けるというと、資金調達ができてすごいです!というように聞こえるかもしれませんが、悪いように言えばこれは単なる[身売り]に過ぎません。これから初めてパーソナルジムを始める場合は、規模にもよりますが1000万円前後は必要になります。この1000万円というお金のリスクを他人に負わせ、僕は雇われ社長として頑張りたい!という人は問題ありませんが、リスクを負わない分リターンも限定的です。オーナー社長のような経済的自由はおろか、時間的自由もなかなか手に入れるのは難しいでしょう。400万円ほど貯蓄し、残りを金融公庫から借入しリスクを受け入れましょう。

会社を成長させるには

パーソナルジムを運営する会社を成長させるには、大きく二つの点からしっかりアプローチをする必要があります。

経営者としてのリーダーシップ性

パーソナルジムを経営するとなると、正社員スタッフや業務委託者と共にジムを運営していくことになるかと思います。ボスは他の誰よりも情熱を持ち、戦略を持ち、前途あるスタッフの将来性を担保できるリーダーシップ性が求められます。誰よりも勉強し、誰よりも状況を把握しているからこそ、スタッフの信頼が得られるのです。
これが欠如していると、どんなに投資戦略が優秀でも内部から崩壊していきます。

投資戦略

続いては資金面です。どれだけお客様が入ってきても、資金がなければ多店舗展開はできませんよね。
また、お客様を呼び込む段階でも少なからず投資が必要になります。
スタッフのサービスレベルの向上を試みる場合もお金がかかります。
これらは全て[売り上げを上げるため]という目的句が付属しています。

売り上げを上げるために投資する←これの意味がわからない経営者って意外と多いんです。
これらに疎く、入ってくるキャッシュフローにのみ注視しして私的な散財をしたり、貯金をし始めると会社は一生成長しません。

事業投資というのは、いわば現金と武器の等価交換です。交換した武器をどう賢く使うかが経営者の腕の見せ所であるのに、ずっと現金だけを所持していたら、素手でRPGゲームを進めるようなものです。
ずっと素手で戦い、成長する気のない企業や経営者に魅力を感じる人はいないでしょう。

どんな経営者と組みたいかを考える

[【パーソナルトレーナー必見】独立資金と賢い起業方法]で説明した他者とパートナーシップを組んで共同事業化するについて少し話します。

もしあなたがパーソナルジムを始めるに際し、他者と手を組んで運営していく場合はどのような方と手を組み、または成長していきたいと思いますか?

少なくとも、勉強熱心だったり、しっかりとした武器を持っている(投資している)、リーダーシップ性があるといった、情熱面を重視しませんか?
ビジネスは情熱さえあれば半分は成功したも同然と言って過言ではありません。情熱があれば、助けてくれる人も必ず周りに現れます。現状維持は衰退と同義です。

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