様々な栄養、健康に効果があり安価に買うことができるということで人気の健康食、納豆。
ダイエット中やボディメイク中でも普段何気なく食べている納豆ですが、実は「安い納豆には危険性がある」のはご存知でしょうか?
そこで、今回はそんな安い納豆が危険な理由や、どんな納豆を選んで買えば良いのか?納豆選ぶ際の豆知識などをご紹介していこうと思います。
上地 裕作
- 神楽坂 江戸川橋パーソナルジムGAIN 代表
- JBBF 2018関東メンズフィジーク選手権 準優勝
- ベストボディ・ジャパン2017東京オープン大会 ミドルクラス グランプリ受賞
- 得意分野 ボディメイク、ダイエット
納豆に含まれる栄養素について
納豆は日本独特の発酵食品です。昔から栄養価が高い食べ物として多くの人が食べ親しんできました。そんな納豆ですが、どの様な栄養が含まれており、健康にはどの様な効果があるのかをまずはご紹介します。
納豆の栄養素
納豆に含まれる栄養素について、まずは以下をご参考下さい。
- ミネラル
- レシチン
- ビタミン
- イソフラボン
- ナットウキナーゼ
- 食物繊維
- 大豆サポニン
- 大豆ペプチド
- 大豆たんぱく
以上の様な栄養素が含まれています。
特に納豆特有の栄養で注目すべきは「ナットウキナーゼ」です。
ナットウキナーゼとは、大豆を納豆菌で発酵させて生み出される納豆独自の栄養成分で、他の大豆食品には含まれていません。ちなみに、納豆の独特なネバネバの正体はこのナットウキナーゼです。
ナットウキナーゼは酵素のため熱に弱く、加熱されたりしてしまうと栄養が弱まってしまいます。納豆を食べるのであれば、ある程度冷ましたご飯の上にかけるなど熱が加わらない食べ方をするのが栄養的には理想と言えます。
納豆の効果・効能
納豆を食べると体にどの様な良い影響を与えてくれるのでしょうか?以下では、納豆から得ることのできる健康効果・効能についてご紹介します。
免疫力向上
納豆に多く含まれているとされる「鉄・亜鉛・大豆たんぱく」は免疫力を向上させる栄養分です。この後にもご紹介はするのですが、腸内環境を整えるという効果が納豆にはあるということでも、腸内環境が良くなると免疫力が向上すると言われています。
腸内環境を整えてくれる
納豆に含まれる食物繊維と納豆菌には腸内環境を整えてくれる効果があるとされています。納豆菌は腸内環境を良くするための働きをする善玉菌として、食物繊維はそんな善玉菌を増やす栄養ともされているので納豆菌があることで食物繊維に対して相乗効果をもたらせてくれるのです。
骨折予防
納豆には「ビタミンK」という栄養素が含まれています。このビタミンKは、カルシウムを骨に定着させるという力があり、骨折予防に繋がる栄養素とされています。他にも、骨を強くする栄養でもあるカルシウムも納豆に多く含まれています。
血栓予防
納豆には、血液をサラサラにしてくれる成分の「ナットウキナーゼ」が含まれています。血栓の原因にもなっている「血液が固まる」「血液の循環が悪くなる」などを、血液をサラサラにすることで予防してくれる効果を得ることができます。他にも、血圧を下げたり血行を促進する効果も期待できます。
更年期障害の改善
納豆には、原料である「大豆イソフラボン」という栄養素が含まれています。この大豆イソフラボンは、女性ホルモンである「エストロゲン」というホルモンと構造が似ているとされています。更年期障害の代表的症状でもある「ホットフラッシュ」などの改善に納豆は効果があるとされています。
安い納豆は何故危険?
本記事の本題でもある「安い納豆は危険?」ということに対して、なぜ安い納豆は危険なのか、その理由を紹介・解説していきます。
安い納豆は国産でないものが多い
まずは使用している大豆に関して、「国産」なのか「輸入」なのかでその危険性が変わってきます。
特に日本で使用されている大豆は、「国産で扱っているのは約20%程度」とされており、市販などで売られている大豆食品の多くは輸入品なのです。
そして、輸入大豆の9割以上が「遺伝子組み換え」という製法で作られた大豆が混じっています。具体的に遺伝子組み換えというのは、「他の物から有用な性質を持つ遺伝子を取り出して、本来はその性質を持っていない植物などにその遺伝子を組み込みたいとされて作られた食品」です。
では、この様な遺伝子組み換えで作られた大豆を使用した安い納豆にはどんなリスクがあるのでしょうか?
発がん性リスク
遺伝子組み換えで作られたコーンを食べ続けたマウスとそうでないマウスを比較した実験による結果で、「遺伝子組み換えで作られたコーンを食べ続けたマウスの方のがん発生率が後者よりも2倍」あったという結果がでています。さらには、早死にしてしまったという実験結果もあります。
もちろん安い納豆を食べ続けた結果というわけではありませんが、やはりこうした結果があると専門的に見ても遺伝子組み換えの大豆で作られた納豆は危険である、と思ってしまいますね。
その他、長期的な摂取による健康被害
安い納豆を摂取し続けたことによって断定できるような事例や実験結果があるわけではないですが、やはり上記のような発がん性リスクがある、という観点から健康に損ねてしまう可能性・危険性があるのではないかとされています。
ただし、これらに関してはあくまでも「リスクがあるかも」「危険性があるかも」と、確実に安い納豆が健康に対して被害をもたらすということは言い難いです。
備え付けのタレに含まれる成分
安い納豆だけではないかもしれませんが、安い納豆の多くには「タレ」が付いていると思います。このタレに含まれる「添加物」が原因で健康に害を及ぼす成分が含まれていることから、安い納豆は危険と思われている原因の1つでもあります。
では、実際にどのような成分が含まれているか?
- 加糖ブドウ糖
- 増粘多糖類
- たんぱく加水分解物
- 合成着色料
上記のような成分が納豆のタレには含まれています。どれも「人口甘味料」や「化学調味料」といった自然に作られたものではないため健康を害する成分が含まれていると言えます。
また、こうした成分を摂取するとどのような病気を引き起こす危険性があるか?以下をご覧ください。
- 心疾患
- 糖尿病
- アレルギー性疾患
- がん
この様な疾病を起こす可能性・危険性があるとされています。
納豆を買う時のポイント、豆知識
安い納豆は危険!ということで色々な理由や原因をご紹介してきました。では、実際にどんな納豆を選べば良いのか?スーパーなど日常の買い物の中で安心して食べれる納豆は選ぶにはどうすれば良い?
というような疑問に対して、ここからは納豆を買う時に気を付けるべきポイントや豆知識をご紹介していきましょう。
国産大豆を使用しているかを確認
まずは一番簡単に見極められることとして、輸入大豆ではなく国産の大豆を使用しているかどうかを確認して下さい。パック売りされている納豆の裏面などにあるラベルから確認することができるかと思います。
例として、ラベルに表示されている「原材料名」を見ると、「納豆(大豆(アメリカ又はカナダ)」など、輸入製品の場合はこのような表記がされているはずです。3パック100円前後で売られている納豆は輸入品の場合が多いです。
また、重要な豆知識として2023年3月までの【丸大豆 遺伝子組み換えでない】という表記にも注意です。実は、原稿の表示制度上、遺伝子組み換えでないと言っても5%までは遺伝子組み換え大豆が混入していてもOKということになっています。
そこで、日本では2023年4月から表記方法が変わります。
【分別流通管理済み】と記載してある納豆については、要するに5%までは遺伝子組み換えであってもOKということ。一方、完全に検査されている安全な納豆については【遺伝子組み換えでない】と表記されるようになります。
安いアメリカ産やカナダからの輸入納豆ではほぼ【分別流通管理済み】の記載になると思われますので、必ず裏面をチェックして購入するようにしましょう。
なお、日本国内では遺伝子組み換えによる納豆と製造は禁止されているため、国産の大豆を使用していればかなり安全といえます。
添加物が使用されていないタレなのかを確認
こちらも国産大豆の使用確認同様に、パックに表示されているラベルから確認することができるかと思います。前述でもご紹介したように、「ブドウ糖」や「アミノ酸等」、「着色料」や「増粘剤」といった表記があるものは避けるようにしましょう。表記上無添加のタレを使用している納豆も少なくありません。
また、安くて国産の大豆を使用してはいるがタレは添加物が多く含まれている納豆だった場合は、タレは使用せず醤油を少し垂らすなどして食べると良いでしょう。
他にも、国産大豆使用の納豆の中には最初からタレが入っていない物もあるのでそういった商品を選ぶのも良いでしょう。
以上のように、買う時に「ラベルを見る」という癖さえつければ意外と国産大豆を使用した納豆、添加物を使用していないタレが入ってる納豆は一般的なスーパーでも購入することが可能です。
また、「安全性をアピールしているメーカーが増えてる」という実情があります。手頃な価格で買える安全な納豆も増えてきているのでそうした納豆を選ぶことをおすすめします。
国内スーパーで買えるおすすめの納豆
筆者が満を辞してお勧めできるのは北海道のわら納豆です!100%北海道の大豆を使用、化学調味料不使用のこだわりで、遺伝子組み換えによる心配はありません。ちょっと高価ですが、味も安全性もピカイチなのでお試しください!
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