トレーニング

パーソナルジム経営を成功させるリーダーに求められる資質とは

パーソナルトレーナーをしていれば、いずれはパーソナルジムを経営したいという夢を持つパーソナルトレーナーはいることでしょう。

トレーナーとして働いていると、

・自分だったらこんな店舗経営をしたい
・トレーニングやダイエットの方針が自分の考えとは違う

そんなことは当たり前にあるわけです。

ですがジムに雇われている限りは、そのジムの方針に合わせなくてはいけないのは仕方がないことだといえます。

とはいえ、パーソナルトレーナーとして雇われて実績を積んだからといって、いざ独立して成功できるとは限りません。なぜなら、パーソナルジムの経営は難易度がそれなりに高いからです。

そこで今回は、パーソナルジム経営を成功させるリーダーに求められる資質をテーマにお話しをしたいと思います。

どうも、神楽坂・早稲田の貸切りパーソナルジム GAIN 代表で絶対ダイエット請負人の上地裕作です。

上地 裕作

  • 神楽坂 江戸川橋パーソナルジムGAIN 代表
  • JBBF 2018関東メンズフィジーク選手権 準優勝
  • ベストボディ・ジャパン2017東京オープン大会 ミドルクラス グランプリ受賞
  • 得意分野 ボディメイク、ダイエット
フィットネス

パーソナルジム経営が難しい理由

パーソナルジム経営が難しい理由として、次の4項目があげられます。

・広告費が高くつく
・閑散期と繁忙期の売上差
・自社ホームページが上位表示されない
・ブランド力の高いジムに勝てない

さらに、雑務が想像以上に多いことも挙げられます。

それぞれを詳しく見てみましょう。

広告費が高くつく

パーソナルジム経営に必要なのは、自分のジムを知ってもらうこと。立地にもよりますが広告を打ってジムを周知しないことには顧客を集めることができません

ですがこの広告費、予想以上に高くついてしまうというケースが良くあるのです。パーソナルジムに限ったことではありませんが、広告を打って知名度を上げていかなければ、どれだけパーソナルトレーニングの内容が良いサービスだったとしても見込み客にジムを認知させることができませんので、集客につながらず、経営に失敗してしまうことになるのです。

広告費としては、雑居ビルの一室でやっているような場合だと少なくとも月30万円以上はかかるということを認識しておくといいでしょう。ちなみに、パーソナルジムGAINでは広告費をほとんどかけず、アナログ営業とSNS、SEOなどを駆使して集客できています。最も大きなポイントは店舗自体を目立つ路面に出すことでしょう。

閑散期と繁忙期の売上差

パーソナルジムを利用する目的の大半は、ダイエットです。ダイエットは特に、冬場から春先にかけて薄着になる前に思い立つ人が多く、実は春先から夏にかけてのシーズンは繁忙期になったりするのです。

逆に秋頃から冬にかけてはダイエットをしなくちゃという思いが冷めやすくなります。薄着から厚着に変わっていくシーズンであることから、ダイエットをそれほど急いでしなくちゃいけないなと思わなくなってしまうのです。

この閑散期による売り上げ低下によってキャッシュが回らず、家賃や広告費、人件費に圧倒されて倒産してしまうジムもあるほどです。

自社ホームページが上位表示されない

広告費とも関連性があるのですが、自社ホームページを作ってアピールすることも大切な集客での要素となります。ですが、上手くサイトを検索画面の上位に表示させることができなくて集客にサイトが活用しきれないというケースもあったりします。

また、インターネット上には多くの比較サイトがあります。比較事業を行っている業者が運営しているサイトから、個人が趣味で作っているサイトなど多くありますが、このようなサイトは比較などしておらず、実態は広告です。広告費を支払い、上位に表示してもらっているジムが相当数あるわけです。

サイトの上位表示にはコツや知識が必要になります。また、サイト運営主もお金にならない広告は慈善事業ではないので載せてくれるとは限らず、載せてもらえても上位に表示なんてことはないでしょう。

ブランド力の高いジムに勝てない

パーソナルジムにおいては、ブランド力の高いジムに利用者は惹かれます。高額の利用料金を支払い利用するわけですから、安かろう悪かろうという店舗では評判などが広がり結果的には経営を失敗してしまいます。

大手などでブランド力の高いジムにどうしても客は流れやすいですので、ブランディングを行い、ブランド力を高めなければ太刀打ちできないのです。

とは言え、現在では知名度が高い=良いジムとは限らないことを消費者もわかってるので、如何に体験に来ていただいた方へ満足していただけけるかが大きなポイントになります。

パーソナルジム経営を成功させるリーダーに求められる資質

ここまでパーソナルジムを経営するうえでの難しさのポイントを4つ紹介しました。結果的にお金がかかる問題が多くあったかと思いますが、何も経営を成功させるのに必要な要素は、それだけではありません。パーソナルジム経営者としてのリーダーに求められる資質もあるのです。

まず、何事にも臆することなくチャレンジする気持ちと行動力です。サイト運営の場合は、作ったからと言って即それが集客につながるというわけではありません。例えばGoogleマップに自身のジムデータを整備し、そこにジムのサイトを掲載することでサイトへの流入を増やすという方法もあるでしょう。また、SNSを駆使し、悩んでいる方へのアドバイスをしつつプロフィールや通常の投稿などでジムをアピールするということもありでしょう。少なくともこのような努力を行い何事にも挑戦する資質は必要でしょう。

次に数字に強くなることです。パーソナルジムも立派なビジネスが故に、儲けをしっかり出すことができなければ経営者として失格でしょう。決算書が理解できること、税金に関して詳しくなること、経理を効率よく処理できること、毎月のランニングコストに注意するなどはパーソナルジム経営に限ったことではありませんが、全て必須の知識かと思います。

続いて、顧客の満足度を如何に上げられるかです。パーソナルトレーニングジムはいわばストック型ビジネスです。顧客に継続してもらって初めて安定するビジネスモデルであることから、値段以上の価値を提供しなければお客様はすぐに辞めてしまいます。ここのジムじゃなきゃダメだ!と思ってもらえる理由を数個用意し、自信を持って提供できるようにしましょう。もちろん、トレーナーのレベルが高いだけで差別化は図れません。

最後に、リーダーシップでしょう。リーダーの仕事は頭で考え、決断しスタッフと共に行動に移すことと言えます。頭では考えていても実行に移さなければ時間の浪費以外何物でもありません。常に『変化』するニーズをキャッチし、誰よりもジムのことを考えて行動するアグレッシブさがいく末を左右します。他力本願、他責思考ではだめで、自分が部下だったらどのようなリーダーについていきたいかを常に考えるようにしましょう。

雑務が想像以上に多い

パーソナルジム運営は意外と雑務も少なくありません。ジムを清潔に保つための掃除や備品の発注から、顧客のセッション数管理、予約管理、入会時のオペレーション、顧客との連絡、金銭管理、経理事務など多岐にわたります。

最もやってはいけない勘違いとしては『一人で全部やる』があります。若い人などは全部自分でやろうとして失敗するパターンも少なくありません。他人に任せることも経営者としての能力の一つで、他人に任せるからこそうまくいくことの方がほとんどです。一人でやると全てが中途半端になり、結果お客様に迷惑をかけてしまいます。自分にしかできない業務以外は外注に出したりスタッフに任せることが肝要です。

個人的におすすめするパターンは2名体制で開業すること。1名が現場執行、もう1名が雑務その他集客などを行う。ビジネスパートナーでも、外注でも雇用でも構いませんので、自分にない能力をもった人を積極的に取り入れていくようにすべきでしょう。初期段階では費用がかさむため躊躇しがちですが、ここはケチってはいけませんね。経営とプレイヤーを上手に兼用できるほど経営は甘くありません。

まとめ

今回はパーソナルジム経営を成功させるリーダーに求められる資質ということをテーマにご紹介しました。経営が難しい理由については、業界特有のものであったり、経済力といった後天的な要素もあるものの、それらを工夫で乗り越えられる資質が重要だとお伝えしました。

少なくともパーソナルトレーニングを提供できるスキルは当然必要ですが、今回ご紹介した資質も重要だということを念頭に置いていただければと思います。

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