どうも、神楽坂・早稲田の貸切りパーソナルジム GAIN 代表で絶対ダイエット請負人の上地裕作です。

上地 裕作

  • 神楽坂 江戸川橋パーソナルジムGAIN 代表
  • JBBF 2018関東メンズフィジーク選手権 準優勝
  • ベストボディ・ジャパン2017東京オープン大会 ミドルクラス グランプリ受賞
  • 得意分野 ボディメイク、ダイエット

筋トレをしている方は比較的自分を律し、自分の価値を高めたい欲が高い傾向にありますが、もちろん筋トレだけやっていてもお金は稼げませんし、本質的な社会的価値は生まれません。

今回は今年で40代に突入する筆者目線から、過去を振り返り「20代でこれはやっとくべきだった」と思うことや、「20代で○○をやっていた人が現在活躍できている」ことをシェアしていきたいと思います。

後悔しないためにまずは行動しよう!20代でやっとくべきだったこと2選

10代、20代というかけがえのない時代を「周りと同じ」ように生きると、周りと差のつかない人材となってしまいます。もうすでに日本は内需だけで生きていける時代ではありません。世界の人材と戦っていかなければなりません。

体力があり、脳みそも柔らかい20代を「仕事」だけに打ち込むのは、成長の機会を失っていると感じます。以下、筆者が思う「20代でやっとくべきだったな」と思うことを列挙していきます。

1 お金の勉強

私たち日本人は、お金をどこか「卑しいもの」「稼ぐ=悪いことをしている」と考えがちです。少なくとも、周りの友人が稼いでいたら「自慢しやがって」「大したことないくせになんで金だけは稼げるんだ」といった、若干嫉妬とも取れるような感情を抱く方が多いはずです。

それもそのはずで、日本の教育では「お金の本質」について一切教えません。現在の60代、つまり私の親世代の口癖は「無駄遣いせずに貯金しろ」でした。当時の常識は「貯金こそ正義」だったのです。

なぜだと思いますか?当時は、銀行に預金しているだけで年7%も利息がもらえた時代だからです。
お金を銀行に預ける(貸す)代わりに、銀行があなたに7%の利息を約束してくれた時代なんですね。
5000万円を預けていれば、何もせずとも年間で350万円がもらえる想像を絶する時代です。

しかし、今はどうでしょうか?貯金を薦めるような人は「金融リテラシーのない人」とみなされます。
2023年、長いデフレ経済から外部的要因によってインフレ(実際はスタグフレーションですが)へと変わり、40代以下の人にとっては経験したことのない物価高へと移行しています。

需要の喚起なき物価高という最悪の状況の中、お金の価値はどんどんと下がっていきます。
お金の価値が下がる?どういう意味?と思いましたよね?

単純に、今あなたの財布にある10,000円は、5年後も額面は10,000円でしょう。しかし、今10,000円で買えるものが5年後も10,000円で買えますか?という話です。年2%の物価上昇であれば、5年後には11,000円以上を出さないと買えない計算になります。つまり、あなたが貯金している10,000円は価値を失っていることになりますね。

これまでは、「物価は下がる」がデフォでした。なので、貯金をしていてもお金の価値は下がりませんでしたね。しかし、日本以外を見てみましょう。どこもずっとインフレ(経済成長に伴う物価高)とともに、賃金も当然上昇していきました。これが正常なのです。

日本もここ最近で物価上昇を肌で感じるようにはなりましたが、景気は悪いままです。需要がないのになぜ物価が上がるのか?答えは簡単で、日本円の下落で輸入材が高くなってしまっていたり、戦争の影響で原油が上がっているなどの外的要因による物価高なのです。

要因はさておき、「物価高」に対応して自分の保有する貨幣価値を下げないためには、お金に働いてもらうという考え方をしっかりと勉強し、実践することでしょう。以下は20代で読んでおきたい書籍になります。

若いうちに「お金」を正しく理解し、どのように立ち回るのが正解なのかを知っておくことは非常に重要で、30代、40代になった時に大きく差が開くことになるでしょう。

2 人脈作り

「人生は出会った人で9割決まる」と言われていますが、私は10割決まると思っています。特に、10代、20代で知り合った友人や先輩は長きに渡ってお付き合いする可能性が高く、「誰に可愛がってもらえるか」は自分の人生に大きな影響を与えます。

誤解を恐れずに言えば、「自分より優秀な人」と付き合うことで、自分のレベルが上がっていきます。
この「優秀」というのは、総合的に見て優秀である必要はありません

例えば、「遅刻癖があり、女癖も悪いし、ギャンブルも好き」と聞くと、優秀とは程遠そうです。ですが、「お金を稼ぐ能力があり、周りには経営者が多い」という部分だけを取り出せば、自分より優秀だと判断してOKなのです。

要は、自分に足りない能力を補ったり、パワーアップに繋げてくれそうな人との人脈作りに奔走する時期はあった方が良いということです。

これは私見ですが、いわゆるZ世代と呼ばれる若者は少し勿体無いなぁと感じる瞬間があります。
飲み会にはいきたくない、上司とコミュニケーションを取るのは無駄だという考え方が昔と比べて広がっているようですが、実に勿体無い。

「頑張っている姿」を見た上司や年上の友人は、あなたの力になりたい!と本音では思っています。
ただ、この上司や友人はあえて自分からあなたに近づこうとも思いません。
あなたが甘えてきた時に、あなたの現在や過去を見て力になるかどうかを決めるんですね。

自分より優秀な友人や先輩は、優秀でない人とあえて付き合おうとは思いませんが、「努力している人」には目を配っているものです。

20代はとにかく自分の能力に投資し、30代という最も脂の乗った時期に備えるのが重要です。

20代で○○をやっていた人が現在活躍できていること

私の周りには、「20代で〇〇をやっていたからこそ今の社会的成功がある」と自信満々に語る方がいます。いわば実体験です。参考になれば幸いです。

3 なんでも良いから突出した知識や経験を身につけている

30代になってから社会的成功をしている人のほとんどが、20代で保守的にならなかったことを挙げています。若いうちは何度でも失敗ができるし、恥をかいても失うものがありませんよね。しかし、失う物がない人ほど、失うことを恐れている….どこかの本で見たフレーズですが、まさにその通りではないでしょうか。

ほとんどの人が、大学卒業後は就職という道を歩みます。しかしこの「就職」を人生の最後にしてしまっていいものでしょうか。

  • 就職せずに、大学院でさらに学ぶ
  • 脱サラして海外留学へ
  • 脱サラして大学で学び直す
  • 脱サラしてビジネスを始める(ビジネスを始めて並走しながら勉強する)
  • 就職中に学び、好条件のところへ転職する

色々な道があります。実は、就職→転職を繰り返すという生き方が当たり前ではありません。しかし、9割以上の人がこれに当てはまるのではないでしょうか。

就職せずに、大学院でさらに学ぶ

例えば、弁護士を目指す場合、現在では法科大学院へ進学することがメジャーな道となっています。
大学の教授を目指すといった場合は、博士号の取得は必要になってきます。

自分の信じた学問を極めて、それを自分の仕事やビジネスにするという道は、一見遠回りに見えますが、社会的ステータスはもちろん、努力次第では大成功する可能性が高くなるでしょう。

脱サラして海外留学へ・脱サラして大学で学び直す

私の友人はこのパターンで成功しています。高校卒業後大学には行かず、専門学校で整備士の資格を取って社会に出ましたが、3年で脱サラ後、真剣に勉強するために大学へ。3年次で台湾へ留学し、大学院を経て日本で起業したパターンです。日本の大学で学んだ法律と中国語を武器にビジネスを展開しています。

ちなみに、彼が24歳から30歳まで「学生」をやっていた間は、世間からの視線は痛かったそうです。苦しかった反動もあり、30代からは水を得た魚のように快進撃を繰り広げたのでした。

脱サラしてビジネスを始める(ビジネスを始めて並走しながら勉強する)

日本では20代でビジネスに手を出している時点で「突出」した経験に足を踏み入れていると言えます。
「ある程度経験を積んでから独立しよう」「お金が貯まってから独立しよう」「いつかは自分の店を持つんだ」と考える人は多くいますが、実際に実行に移す人は多くありません。

実際に実行に移すと、「失敗したくない」という意識が芽生え、その意識から自ずと勉強します。寝る間を惜しんで学び、誰よりも働くことになります。

ここから生まれるエネルギーは莫大で、得られる経験も桁外れに多いはずでしょう。

在職中に学び、好条件のところへ転職する

人の年収というのは、何をするか、何ができるかではなく、「どこの業界」で働くかで決まるとよく耳にしますよね。つまり、お客様へいくら付加価値を与えられる業界なのか、需要はあるのか、またはそれを供給できる人間が多いのか少ないのか。環境が人を作ります。

しかしどんな小さな会社であっても、業務や上司、同僚から学ぶ姿勢さえあれば自分を高めていくことは可能です。正社員という立場で働くということは、リスクを負わずに様々なことにチャレンジできる立場だということを忘れてはいけません。

在職中にやるべきこと「以上」のことをこなし、周りの人から重宝される人材になれば、ヘッドハンティングの話や投資案件などもくる可能性は十分あります。

4 人を愛する経験を何度もすること

突飛な題名で少し小っ恥ずかしいですが、20代のうちに恋愛をたくさんすることは30代以降の人生を大きく左右します。

特に20代前半はまだ純粋さが故に相手を束縛して、それが愛だと勘違いしたり、自分は一途なのになんで相手は俺を振ったんだ?のような難解な経験をすることがあります。

このように、昨日まで愛し合っていた人が突然目の前から消える経験は、平均すると人生で4回程度と言われています。人対人の濃密な関係ですら、ちょっとした要因でガラスのように打ち砕かれるという経験は、間違いなく人を強くします。

人間は1人では生きていけません。仕事をする上でも、楽しく生きる上でも人間関係は一生ついて回る不可避なものです。

「最も信頼している人から別れを告げられる」経験を積むことで人は強くなり、徐々に人間界を掌握できるようになっていきます。

もちろん、異性からモテるようになることも大切ですので、筋トレは必須です笑

今の時代を生きる上でやるべきこと

ほんの15年前までは皆ガラケーを使い、お店での支払いは現金が当たり前の時代でした。写真の加工技術もない、YouTubeもない。電気自動車もないし、ウーバーイーツといった便利なサービスもありませんでしたね。今じゃ当たり前のSNSも、当時はFaceBookが少し流行り始めたくらいでしょうか。最近ではAIなんて当たり前に使われていますよね。

その時代時代で人々が欲するものは変わり、消費者が求める物も目まぐるしく変遷を遂げてきました。当然、若いうちからこれらを学ぶことは推奨されるでしょう。しかし時代がどれだけ変わっても、変わらない制度や原理原則という物があります。

5 資産運用も多様化している

労働収入だけで老後に突入すると人生が詰むことはもう既に公知の事実でしょう。自分の時間と労力をお金に変える稼ぎ方というのは、もうリスクしかありません。

日本は資本主義社会ですから、資産を使って資産を作るという原理原則はこの先も原則として変わらないでしょう。国も「年金に頼るな、自分で資産運用くらいしろ」とメッセージを出しているぐらいです。

NISAを上手に活用する

NISAは、個人投資家が株式や投資信託に投資する際、売却益や配当金に税金がかからない制度です。2024年から新NISAに刷新され、年間360万円までの投資が非課税で可能になりました。
投資初心者でも始めやすく、中長期的に資産を増やしたい人に非常に有利な制度です。成長枠と積立枠に分かれており、運用目的に応じた使い分けが可能です。
単純に国が用意した「制度」であって、商品名ではないので勘違いのないようにしてください。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、自分で年金を積み立てていく制度で、掛金が全額所得控除になることが最大の魅力です。運用益も非課税で、60歳以降に年金または一時金として受け取れます。
長期間資産を寝かせる必要がありますが、節税効果が極めて高く、老後資金を確実に作りたい人に最適な手段です。投資信託や定期預金、保険商品などから選んで運用できます。

ETF(上場投資信託)

ETFは、日経平均やS&P500といった株価指数に連動する投資信託で、証券取引所に上場しており、株のように売買できます。1本のETFを購入するだけで、数十~数百の企業に分散投資できるため、リスク分散に最適です。
さらに、信託報酬(運用コスト)が安く、長期保有に向いているのも特徴です。NISAとの併用も可能で、初心者からプロまで幅広く活用されています。

ステーブルコイン

ステーブルコインは、米ドルなどの法定通貨と価値が連動している仮想通貨です。代表的なものにUSDT(テザー)やUSDCがあります。通常の仮想通貨と違って価格が安定しているため、資産の待機場所や国際送金、利回り運用の土台として活用されています。
ボラティリティの高い仮想通貨市場において、比較的安全な運用手段として注目されています。

仮想通貨(暗号資産)

仮想通貨は、ブロックチェーン技術を基盤としたデジタル資産で、代表例はビットコインやイーサリアムです。価格の上下動が激しく、リスクは高いものの、うまく運用すれば大きなリターンも見込める投資対象です。
資産運用においては、全体のごく一部(たとえば5〜10%)に組み込むことで、多様化の一環として活かすことが可能です。特に、インフレや法定通貨不安へのヘッジ手段としての位置付けも高まっています。

手段リスク主な目的向いている人
NISA低〜中中長期の資産形成初心者〜中級者、若年層
iDeCo老後資金+節税長期運用できる社会人
ETF分散投資と安定運用個別株が不安な人
ステーブルコイン極小資産の一時避難所/利回り運用仮想通貨保有者、海外投資志向者
仮想通貨資産の成長・リターン狙い上級者・分散の一部として保有

いかがでしたでしょうか。
周りと差がつく30代以降を謳歌するために、20代でしっかりと知識と経験を積んでいきましょう。